未破裂脳動脈瘤と私〜Dancing headache〜

複数の未破裂脳動脈瘤を持つフラダンサーの日々つれづれ...

沈んでいくような

手術、退院から3ヶ月が経った。

側からはいたって元気に見えているらしい。

そりゃあ、未だカメラの仕事には復帰出来ていないけれど他は手術前とほぼ同じペースのスケジュールをこなしているからね。元気になったから仕事してるんでしょ!って思われて当然。だから結果を出さないといけないけれど、体力が続かなくて不審に思われているのも感じる。

 

でも本当は、身体は未だ未だ元のように動かない。顔の腫れというか開頭部位の腫れは日によって違い、こめかみを中心に鈍く重い痛みが続いている。退院後から処方の痛み止めはマストになっている。9月に引いた風邪が原因なのか声帯炎になり未だに声が出ない。気づくと右足やひざにチカラが入らない。目が霞んで細かい文字が見えていない。メガネをかけてもなんとか見えるくらい...。

そんな言うこと聞かない身体にイライラして気持ちが落ち込む。スケジュールをこなしていく中での喜びよりも苦痛に耐える事のしんどさがまるで粘着質な沼に沈んでいくような気分にさせる。

 

正直、こんな予定じゃなかった!と言っておく。もちろん破裂したらくも膜化出血で生死に関わるものだったからこそ、未病のための手術に踏み切ったけれど、こんなにも自分が自分らしくなくなってしまうとは思わなかった。矛盾するけど、今は手術を後悔している。

未だ未だやりたい事はいっぱいあったのに、身体も心もついていけなくなっている自分が嫌で嫌でたまらない。なのに見た目は至って元気とは....。このギャップもストレス。

 

術後まだ3ヶ月、、、

術後もう3ヶ月、、、

この先以前のような自分に戻れるのはいつ?

 

明日は脳外科の定期受診日。来週は眼底検査。

今の有り様を説明したらどんな展開になっていくのだろうか? そして未だもう一つ頭の中に残る未破裂脳動脈瘤はどうなっていくのだろうか。

 

自分のやりたい事を生きたいように残していけるなら、そこに幸せを感じ充実感を得られて人生を全う出来るなら、ありのままに生活していた方が良かったかなと、感じるこの頃。

 

...ただし、執刀医の先生には感謝している。

だって手術自体は成功、見た目も悪くなく働けるまでにして戻してくれたのだから。明日はあの笑顔を見て、今の私の体調をどう受け止めてくれるのかな。