未破裂脳動脈瘤と私〜Dancing headache〜

複数の未破裂脳動脈瘤を持つフラダンサーの日々つれづれ...

おことうさんどす

師走。SNSでは今年一年を振り返るようなページが出てきたり、今年の漢字は「災」に、流行語も出揃ったりする季節。

だから私も振り返ると...私の今年の漢字は「病」。流行語っていうかキーワードは、「脳動脈瘤」だな。

思い返せば昨年11月後半に引いた風邪が長引いていて気になって近くの内科受診をしたら、風邪より血圧に注目されて投薬治療が開始。高血圧なんてなぁ〜と、あまりピンと来てないお正月明け、フラレッスンを終えて帰宅後、左手足が妙に痺るようになって...。気にしていると動いてない時も痺れてるのが気になって内科の先生に話したら、「脳梗塞かあ?」なーんて気軽なテンションで重たい総合病院の紹介状を渡されて、脳外科受診となった。紹介状を持ち受診してもふつうの外来として扱われるような受付のニュアンスで一時間近く待たされて診察を受けた先生は、脳外科の部長先生にあたり、人当たりの柔らかで病気についてあらゆるパターンを教えてくれて、症状から考えられる検査をして病因を探してみましょう!と、始まった。

そこからMRIに造影剤検査、カテーテル検査と、3,4つの検査をして私の頭の中には2つの動脈瘤があって、そのうち6mmの方は眼動脈に絡むようにあって取るにはかなり難しい位置にあると言われた春。あとどの位生きるかと、破裂のリスクの計算をするとここは取ってしまった方が心の健康にもいいと家族も言うし、思い切っての手術に挑んだ夏。身体は早く踊りたくて仕事に戻りたくて術後の回復の速度と仕事量を無視した秋。そして需要と供給のバランスが取りきれなくてパンク寸前な今に至る冬.....。

 

術後の回復、3ヶ月はゆっくりとって言った先生の言葉はやっぱり正しかったと、完全無視してヒーヒー言ったいまだからこそわかる意味。

「自分の身体は自分が一番愛してあげなければいけない」と。

 

今まで、社会人になってからというもの、やりたい事が次から次へと頭に浮かび色んな事をやってきた。有難い事にいづれも順調に軌道にのり忙しく休みを取る暇もなかったけれど、そのペースこそが私の健康でいるための秘訣でもあった。たまに休みがあると、必ず休みには寝込む事になるから、ずーっと動いてるマグロ人間だと思っていた。だから自ずと思考もマグロ型。ぐるぐるとやりたい事が巡っている。完成すると嬉しい、けれど直ぐ次の構想が始まる。

 

こんな人間がである。この一年、巡っていたのは病院と、薬、脳科学の話ばっかり。頭を開けた事で得たダメージの回復時間をジリジリと過ごしている日々。流石にもう勘弁してくれ、っいう年の瀬なのだ。本当、おことうさんどすえ。

 

今年はあと1回クリスマスの日に脳外科の先生にあってくる受診日。でもしっかりと症状を受け止めて原因を見つけてくれて難易度高い手術も成功で、大きな後遺症も今のところはないわけで、先生には本当に感謝感謝感謝だ!

クリスマスの受診日には、ちゃんとお礼を言ってこよう!

おそらくは、年明けにもう一つの動脈瘤の検査のプレゼントがまってそうだ(^^)