未破裂脳動脈瘤と私〜Dancing headache〜

複数の未破裂脳動脈瘤を持つフラダンサーの日々つれづれ...

疑問の嵐

昨日は未破裂脳動脈瘤の手術の退院後に体調が悪くて受診したら即再入院になってから2カ月を過ぎての経過観察とこれからの話を主治医の先生とガッツリ話してきた。

 

再入院の時は、夫に「お前、失語症」って言われてもふらつく自分しかわからなくて病院まで必死に歩いたのだけが記憶。

先生に、脳梗塞だね、なんて言われてICUに入るよーなんて言われて、不安がどうとかっていうより生きてるのになにするんだよ!の方が多かった。

 

でも検査と治療を2度も3度も繰り返して、身体のあちこちに管だらけになってどんどこ仕事が出来なくなるのか?っていうのが心配になった。

1つ強く覚えているのは「臨死体験?」。

血管を広げる治療をしてるとき、アンギオをしているとき、頭の中に古典の難しい漢字みたいのがたくさん出てきて、やがてそれぞれが繋がっていって頭の中いっぱいに真っ赤に迫った読めない漢字が出てくる。最初は左上から出てきて、そのうち字同士がくっついて頭いっぱいに真っ赤な字というか、血管が見えるような感じ。痛みとチカチカしているような、なんとも不快な死にそうな気分になった。

 

そんな話は先のブログに書いたけど、それから退院して役2ヶ月になっての受診の日、私の中では疑問だらけなわけで、もともとは予防的手術をしたわけなのに、手術は成功したはずなのに、退院してから血管攣縮が起きて、それが右脳の後頭部あたりに梗塞を残すような事になって...。こんな事になるなんて、聞いてないよ!気分で、先生に質問だらけ。

まあ、結局は何かミスがあったなんて1つも言われなかったけど、私の脳みそを肉眼で見た貴重な主治医の先生なんだから、この先どう治療計画をしていくのか、ちょっと詰め寄った。

 

軽度だと言われようと脳梗塞、今までの私の力量が減らされたわけで。特におしゃべり止まらないほど理路整然と講座を開催していたカメラ講座や曲の豊かな物語の背景を教えるフラのレッスンでも、気持ちよく朗々と話が出来ない...

「言語検査と時間が治してくれるからあわてないで」って言われても、これって立派な仕事なわけで、講座を受講してくれる方々になんとも申し訳ない。だから一刻も早く元に戻して!

 

再入院から血栓を溶かす点滴や飲み薬になってからやめていた血圧が上がってきている。血圧の薬をもらう。

 

昨年の傷もかなりグロテスクだったが、今回はさらに傷口がひどい。目立つし痛いしで、女としてはやっぱり悲しい。

 

そして一番大切なところ、また直ぐに脳梗塞ってあるの? 

一昨年内科クリニックでたまたま引っかかった血圧からこんな話までになって、心が折れてしまった。体調的にダメージだらけ。ましてや各仕事でも次から次へと良くない話か浮上する。

心を落ち着けて、穏やかに話をよく聞いてくれるのは心療内科の主治医の先生と、リハビリの先生の笑顔だけが今はホッとする時間。

 

人間何があっても健康が一番大事。

今まで、何も病気なとぜず、多少の無理なんて屁の河童だったのに、今は夫や娘に厄介払いされてる感覚、楽しいと心から思える人なんていないかな。

大切に尊敬していた人でさえなんとも言われずこのまま時が解決できるとは思えない。

 

以前からそれでも1人で乗り越えた。

...でも今はそんなチカラが心から上がってこない現実。

 

最近スッキリ痩せて羨ましい〜なんて言われるけど、好きで痩せたわけじゃない。

頭蓋骨をあけて表情にまつわる筋が切られたわけだから、顎が開かなくて食べ物が食べれないの! まるで昆虫のようにスムージーを飲んでるくらいなわけ。

ふくよかな体型で作ったドレスもブカブカになって今困っている...

週末のイベントは、なんのドレスを着るのか?

ちゃんとアナウンスができるのか、1人で抱える事パンパン。

 

まあ昔からわかっているから期待はしていないけど、人間なんて、所詮人の事はわからないし気にもかけない動物だ。 無欲で自分をすり減らして挙句、病と向き合う自分だけが残った。

なんとも情けない事である。